2019.11.1
, EurekAlert より:
肥満や座位行動を減らし、身体活動の強度を高め、禁煙の成功率を改善することを目的とした介入は、潜在的にフレイルのリスクも減らす効果があるようだ、という英国デ・モントフォート大学からの研究報告。
研究チームは、『英国加齢縦断研究(ELSA)』から50歳以上の参加者のデータを使用した。健康状態、障害の程度、認知機能、聴力、視力、うつ症状、日常動作など56項目からなる多面的フレイルインデックスのデータを統合し、フレイルの発症について7,420名のデータからコックス比例ハザードモデルを用いて解析し、フレイルの進行について8,780名の12年間の追跡調査データから線形回帰モデルを用いて解析した。
年齢が、最も強いフレイルの予測因子だった。けれども、変更可能なリスク因子を含むその他の変数が、独立してフレイルに関連していたという。最も貧困であること、学歴がないこと、肥満、高いウエストヒップ比、前喫煙者、痛み、座位行動、下半身の力が低いことがすべてフレイルの進行と発症の有意なリスク因子であった。
「もっと活発になる、タバコを止める、体重を減らすといった生活習慣の変更によって、劇的にフレイルのリスクを減らすことができるようだ。例えば、タバコを吸わず、身体活動をする人は、そうでない人に比べて、フレイルのリスクは半減した」と筆頭研究者のニルス・ゲオルグ・ニーダーストラッサーは語っている。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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