2019.10.17
, EurekAlert より:
先史時代の人類が、骨と皮で栄養豊富な骨髄を保存して後の摂取に供していたようだ、というイスラエル・テルアビブ大学からの研究報告。
テルアビブ大学の研究チームは、スペインの研究者らと共同で、テルアビブ近郊のケセム洞窟を踏査し、動物の骨髄を保存して後に摂取したエビデンスを発見した、と報告した。この洞窟からは、約40万年前の前期旧石器時代の遺物が多く発見されている。
研究チームは、前期旧石器時代に、人類が動物の骨を最大9週間、ケセム洞窟内に保存したという直接的な証拠を発見したという。
「骨髄は重要な栄養源であり、先史時代の食生活にはかかせないものだった」と研究者はコメントしている。「骨を皮と共に保存することで何週間も保存できる可能性があることを発見し、初期の人類は必要に応じてそこから栄養豊富な骨髄を食べることができたようだ。」
これは、食料保存と遅延消費の世界で最も初期のエビデンスであるという。
出典は『サイエンスアドバンス』。 (論文要旨)
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