2019.10.15
, EurekAlert より:
赤身肉と加工肉摂取は、心血管疾患、がんなどと関連性が認められないようだ。ダルハウジー大学とマクマスター大学等の研究者らによる赤身肉と加工肉摂取に関する系統的レビューが5本発表された。
まず、赤身肉と加工肉摂取がアウトカム(心血管疾患とがん)に及ぼす影響を調査した無作為化比較試験と観察研究に焦点を当てた系統的レビューが4本発表されている。1本目の54,000人を対象とした無作為化試験12の研究のレビューの結果は、赤身肉と心臓病、糖尿病、がんのリスクとの関連性について、統計学的な有意差は認められなかったという。3本の数百万人を対象としたコホート研究の系統的レビューの結果は、週に3サービングの赤身肉と加工肉を摂取した者において、非常に少ないが減少傾向が認められたものの、関連性は認められなかったという。
次に、赤身肉と加工肉を摂取する態度と健康関連の価値観を調査した5番目の系統的レビューでは、健康的だと思う、味が好き、食事の変更に消極的などの理由で、肉を摂取するということがわかったという。
「栄養、特に赤肉の問題については、世界的な関心が集まっている。人々は、入手可能な情報に基づいて自分の食事について決定する必要がある」と著者らは述べている。
出典は『内科学年報』。 (論文要旨)
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