2019.10.15
, EurekAlert より:
オメガ3系魚油サプリメントを摂取は、プラセボ摂取と比し、心臓発作、その他心血管疾患(CVD)イベントのリスクが低いようだ、というハーバード大学公衆衛生大学院とブリガム・アンド・ウイメンズ病院等によるメタ解析の報告。
これまでの観察研究により、魚の摂取と心血管疾患リスク低下との関連が示唆されているものの、ランダム化比較試験の結果は、一貫性が認められていなかったという。そこで、今回の研究では、研究者らは、最近行われた3件の大規模試験を含めて、メタ解析を行った。サンプルサイズは64%増加し、13件の無作為化試験における120,000人の成人が含まれている。分析には、オメガ3系に関する最大の無作為化試験であるVITAL trialが含まれている。
結果は、毎日のオメガ3系魚油サプリメント摂取は、多くのCVDアウトカム(心臓発作、冠状動脈性心臓病による死亡、CVDによる死亡)のリスク減少と関連が認められたという。一方で、脳卒中とは関連が認められなかった。さらに、オメガ3系魚油サプリメントの摂取が高用量になると、大きなリスク減少が認められたという。
「公衆衛生での推奨事項としては、魚の摂取量の増加、包括的な心臓の健康的な食事、身体活動の活発化、その他、健康的なライフスタイルの実践に焦点を当てるべきであるが、今回の研究では、オメガ3系サプリメント摂取は、適切な対象者において役割を有する可能性を示唆している」と著者のジョアン・マンソン氏は述べている。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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