2019.10.8
, EurekAlert より:
1日14gのナッツ摂取は、体重増加量の抑制と肥満リスクの低下に関連するようだ、という米国ハーバード大学からの研究報告。
加工肉、フレンチフライ、クリスプなどの不健康な食品を、ハーフサービングのナッツで置き換えることは、加齢にしばしば伴う体重増加を抑えるためのシンプルな戦略であろう、と研究者らは示唆している。
研究チームは、医療専門職追跡研究の開始時40-75歳の男性51,529名、看護師健康研究(NHS)の開始時35-55歳の女性121,700名、看護師健康研究II(NHSII)の開始時24-44歳の女性116,686名の体重、食事、身体活動量のデータを解析した。
20年以上にわたる追跡期間中、参加者は4年ごとに体重、前年のナッツの摂取量(ピーナッツとピーナッツバターを含む)を尋ねられた。
毎週の平均的運動量(歩行、ジョギング、サイクリング、水泳、ラケットスポーツ、ガーデニング)は2年ごとに質問紙を用いて尋ねられMETs時に換算された。
3つの集団の平均年間体重増加量は、0.32kgだった。1986年から2010年の間に、ナッツ摂取量は、男性で1日4分の1サービングから2分の1サービングに、NHSの女性で0.15サービングから0.31サービングに上昇した。1991年から2011年の間に、NHSIIの女性では0.07サービングから0.31サービングに上昇した。
ナッツの種類に関わらずその摂取量の増加は、長期体重増加量の減少と肥満(BMI30以上)になるリスクの低下に関連していたという。
ナッツ1日2分の1サービングの増加は、4年間で2kg以上体重が増加するリスクの低下と関連していた。クルミ1日2分の1サービングの増加は、肥満リスクの15%の低下と関連していた。
加工肉、精製穀物、デザート(チョコレート、ケーキ、パイ、ドーナッツ)が、2分の1サービングのナッツに置き換わることは、4年間に0.41kgから0.7kgの体重増加の抑制と関連していた。
4年間で、ナッツの摂取量がゼロから最低2分の1サービングに上昇することは、ナッツを食べないことに比較して、0.74kgの体重増加の抑制と16%の肥満リスクの低下が関連していた。
ピーナッツバターの摂取は、こうした体重増加の抑制とは関連が見られなかった。
出典は『BMJ栄養、予防、健康』。 (論文要旨)
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