2019.10.3
, EurekAlert より:
目標達成のために具体的な計画を立てる人は、まったく計画を立てない人に比べて、より多くの身体活動を実行する可能性が高いようだ、という米国オレゴン大学からの研究報告。計画性(Planfulness)と呼ばれる性格特性が、現実の行動に反映されるようだという。
人々の中には、他の人に比べて目標達成のためにより計画的に物事を進めることができる人がいるようにみえるが、そのような性格特性が、現実世界の長期目標の達成に関係するかどうかは、かならずしもハッキリしていなかった、と筆頭研究者のリタ・ルードウィッヒは語っている。
ビッグファイブ性格特性のひとつで個人の秩序正しさと信頼性の指標である誠実性が、長い間健康行動に結び付けられてきた、とルードヴィッヒら研究チームは述べている。研究チームは、この特性のひとつの側面である計画性に焦点を絞ることで、長期的な目標達成に直接寄与する心理学的プロセスに照準を合わせることができたという。
研究チームは、ジムに通う282名の20週間以上にわたる行動を分析することで、これを検証した。2018年冬学期の開始時から参加者が大学レクリエーションセンターに来た回数を追跡調査すると共に、後ろ向きに2017年秋学期の状況を調査した。
参加者は、その多くは学生だったが、性格特性の調査と30項目からなる計画性測定スケールに加えて、運動計画について記述し、自己管理能力とグリット(やり抜く力)を測定された。
全参加者が、時間を追うに従ってジムへの参加率が低下したが、計画性で高い点数が付いた個人は、低い個人に比べて、どちらの学期においてもジムへの参加率が高い傾向がみられた。5点満点の計画性スコアが1点増加すると、秋学期中の5.9回の追加のレクリエーションセンター訪問と、冬学期中の8.5回の追加の訪問に関連していたという。
計画性のスコアの高さは、冬学期中のジムへの参加率とだけ有意に関連していたが、おそらく年の遅くに身体活動計画を完了した参加者が多かったためだろう、と研究チームは述べている。
出典は『心理科学』。 (論文要旨)
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