2019.10.2
, EurekAlert より:
小学校から中学校へかけて2年間、継続的に身体活動レベルが高い青少年は、継続的に活動的ではない青少年より、学業成績が良好であるようだ、というフィンランド、ユヴァスキュラ大学からの報告。一方で、この期間に、身体活動を増加させても、必ずしも学業成績の改善をもたらすとはかぎらないという。
今回の研究では、635名(男子283名、女子352名)(11歳から13歳) を対象者とし、中等度から強度の身体活動と学業成績との関連性について縦断的に調査したという。身体活動はアンケート調査、成績平均点は学校の登録簿から取得した。思春期の成長は思春期発達スケールによって評価し、交絡因子として調整した。
結果は、2年間、継続的に身体活動レベルが高い状態の青少年は、継続的に活動的でない者より、学業成績が良好だったという。2年の期間中、身体活動レベルを増加させても、学業成績はかならずしも改善されなかった。フォローアップ中、身体活動を増加させた青少年は、継続的に活動的な者と比し、学業成績が低かった。
「身体活動と学業成績間の関連は、因果関係を反映しているとは限らない。身体活動の高さと学業成績の優秀さは、仕事に対する高いモチベーションなどのように、同じ属性において、共有している可能性がある」と、筆頭研究者のエエロ・ハアパラ博士は述べている。
出典は『スポーツ健康科学雑誌』。 (論文要旨)
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