2019.9.27
, EurekAlert より:
お腹が空いているときには、食べ物を買うことだけでなく、将来についての重要な決定を下すのも止めたほうがよさそうだ、という英国ダンディー大学からの研究報告。
研究チームは、参加者50名に2回のテストを行った。1回目は普通に食べたとき、2回目は何も食べなかったときに実施された。
その結果、3種類の異なるタイプの報酬について、人々は空腹のときには、ずっと後で得られる大きな報酬よりも、すぐに得られる小さな報酬を好むことが明らかになったという。
たとえば、ある報酬が今すぐ得られるとき、少し待てばそれが2倍になるとする。通常の食事をした場合には、2倍の報酬のために35日待っても良いというのに対して、空腹の場合には3日しか待てないのだという。
これは空腹が人々をより衝動的にすることを示しているのだという。
「朝食を食べずに学校に通う子供たちがいる一方で、ダイエットでカロリー制限をしている人々もいる。宗教的な理由で断食をする人もたくさんいる。空腹は極めてありふれた現象だが、それによって我々の好みや決定が影響される可能性が高いのだ」と研究者はコメントしている。
出典は『サイコノミックの公報とレビュー』。 (論文要旨)
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