2019.9.24
, EurekAlert より:
脂溶性ビタミンの吸収を高めるために、脂肪を一緒に食べる必要はなさそうだ、という米国オレゴン州立大学からの研究報告。
「私が思うにこれは驚くべきことである」と責任研究者のマレット・トレーバー教授は語っている。「我々は、ビタミンEを脂肪と一緒に食べるべきだと思い込んでいた。我々の研究が示しているのは、12時間何も食べずにいて、それから脂肪を含んだ食事を摂ってもビタミンEは吸収されるということである。」
研究チームは、重水素で標識したビタミンEを含む新奇な技術を用いて、非肥満、非糖尿病、普通血圧の18-40歳の女性に経口および静脈注射で投与したビタミンEの吸収率を測定した。
対象者は、ビタミンEを投与されると同時に40%脂肪または0%脂肪を含む流動食を摂取した。その後、摂食を厳密に制御して脂肪と絶食の効果を測定した。
40%脂肪と共に摂取したビタミンEの吸収率は55%で、0%脂肪と共に摂取した場合の64%より9%少なかった。絶食には見かけ上の影響はみられなかったという。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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