2019.9.24
, EurekAlert より:
果実類、野菜類、穀類の摂取量増加による低脂肪食は、乳がん後の死亡の減少、糖尿病の進行を遅延、冠状動脈性心疾患の予防に役立つようだ、という米国フレッドハッチンソンがん研究センター等からの報告。
今回の研究の対象者は、閉経後女性48,835人(50〜79歳)であり、調査開始時に、脂肪のエネルギー比率が32%以上の者である。対象者は、@低脂肪食パターン群、A通常の食事群(対照群として)ランダムに割当てられた。介入の目標として、野菜と果物を1日5サービングに増やす、穀類を1日6サービングに増やし、脂肪摂取量を総エネルギーの約35%から20%に減らすことされた。
結果は、約20年フォローアップ後、乳がん後の全死因による死亡が15%から35%減少、インスリン依存の糖尿病が13%から25%減少したという。また、調査時に高血圧、心血管疾患のなかった者の冠動脈性心疾患は15%から30%減少したという。
「今回の結果は、全体的な健康に対する栄養の役割を支持し、果実類、野菜類、穀類の豊富な低脂肪食事は、副作用は観察されず、健康上のメリットがあることを示唆する」と筆頭研究者のロス・プレンティス博士は述べている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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