2019.9.18
, EurekAlert より:
ソフトドリンクの摂取が多いことは、総死亡リスクが高いことと関連しているようだ、という仏リヨンにある国際がん研究機関からの報告。
研究チームは、欧州10か国の452,000人近い男女を対象としたデータを解析した。平均16年間の追跡調査期間中に、41,693名の死亡が確認された。
解析の結果、1日2杯以上のソフトドリンク(加糖飲料と人工甘味料添加飲料を共に含む)の摂取は、月1杯未満の摂取に比べて、全死因による死亡のリスクの上昇と関連することが明らかになったという。
調査国には、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、オランダ、ノルウェイ、スペイン、スウェーデン、英国が含まれていた。ソフトドリンクの摂取調査は、食品摂取質問票またはインタビューによって、研究開始時の1992年から2000年に実施された。
研究チームはまた、1日2杯以上の総ソフトドリンクあるいは人工甘味料添加飲料の摂取と、循環器系疾患による死亡リスクの上昇との間にも関連がみられることを発見した。1日1杯以上の総ソフトドリンクあるいは加糖飲料の摂取は、消化器疾患による死亡リスクの上昇と関連がみられた。
ソフトドリンクとがん全体の死亡リスクの間には関連はみられなかった。
研究の限界として、研究チームは、観察研究であるため確固たる因果関係は結論付けられないこと、ソフトドリンクの摂取を一回しか調べていないことを挙げている。
出典は『JAMA内科学』。 (論文要旨)
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