2019.9.6
, EurekAlert より:
多発性硬化症(MS)患者の血中高密度リポたんぱく質(HDL)-コレステロール濃度を高めることは、疲労を緩和する効果があるかもしれない、という米国ニューヨーク州立大学バッファロー校からの研究報告。
研究チームは、進行性MS患者18名を対象に、1年以上にわたって、ワールスダイエット(Wahls diet)を実施した。これは果物と野菜が豊富な食事である。このダイエットでは肉、植物性たんぱく質、魚油、ビタミンB類の摂取を推奨し、グルテン、乳製品、卵を制限する。
参加者はまた、自宅でストレッチや筋力トレーニングを含むエクササイズプログラムを推奨された。さらに神経筋電気刺激で筋収縮、動作を刺激し、ストレス低減のための瞑想と自己マッサージを行った。けれども、食事の順守が疲労低減の主要因子だったという。
「HDLの高レベルが疲労に最大の影響を及ぼした」と主任研究者のムラーリ・ラマナータン教授は語っている。「考えられる原因として、HDLコレステロールが筋肉に重要な役割をもっていることが挙げられる。グルコースの取り込みを刺激して、細胞の呼吸を高めることで身体活動パフォーマンスと筋力を改善する。」
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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