2019.9.3
, EurekAlert より:
ウスターの青少年が彼らの加糖飲料消費を減らすためのナラティブ(語り)を作り出すことで、行動変容を導き余分な体重の増加を予防することに成功した、という今までなかった種類の研究の報告。米国ボストン大学の研究。
H2GO!介入は、マサチューセッツ州における放課後活動(少年少女クラブ、BGC)を利用したパイロット研究である。ランダム化によってひとつの地域では介入を行い、もう一つの地域では標準プログラムを行った。9-12歳の男女とその保護者110組(55組/地域)が参加した。6週間の介入を実施し、アウトカムには、子供の自己申告の加糖飲料、水摂取量、BMI z-スコアと保護者の自己申告の加糖飲料、水摂取量、加糖飲料購入量、家庭での加糖飲料利用可能性。測定は、開始時、2ヶ月目、6か月目に行われた。
参加者は、なぜ飲物を変更することが重要であるのかを、両親、教師、研究者によってではなく、彼ら自身の言葉で語った。この種類のエンパワメント戦略は小児に彼ら自身の生を認識するきっかけを与えるという。介入では、水を飲む方法や甘味飲料に誘惑されたときの対処法などをロールプレイしたりした。
分析には100人の小児(黒人38%、ヒスパニック20%、白人13%、多民族12%、アジア人11%)と87人の保護者(78.2%が女性)のデータが用いられた。6か月の介入の保持率は82%以上だった。介入地域の参加率は78.1%。参加小児の56%が開始時に過体重か肥満だった。
介入の結果、対照地域に比べて、介入地域では、小児の加糖飲料の摂取が低下し、水の摂取量が増加し、zBMIが低下した。保護者の加糖飲料も減少した。
「たいていの肥満予防プログラムが複数の行動を対照としているが、1つの食事行動を対象としても肥満リスクを防げることがわかった」と研究者はコメントしている。
出典は『国際行動栄養学と身体活動雑誌』。 (論文要旨)
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