2019.9.2
, EurekAlert より:
ビタミンAの摂取量が最も多い人は、最も少ない人に比べて、皮膚がんの発症リスクが17%低いようだ、という米国ブラウン大学からの研究報告。
研究チームは、米国の大規模疫学研究である、看護師研究の女性121,700人の1984年から2012年までのデータと、医療専門職追跡調査の男性51,529人の1986年から2012年のデータを解析した。
ビタミンAの摂取量の多い順に5群に分けて解析したところ、ビタミンA摂取量が最も多い群の人は、最も低い群の人に比べて、皮膚がんに罹るリスクが17%低いことが明らかになったという。
最もビタミンA摂取量の多い人は、平均して大きなニンジン2個相当のビタミンAを摂取していた。最も少ない人は、平均して小さなニンジン1個相当だった。また、その供給源の大半は野菜や果物であり、動物由来またはサプリメントは少なかったという。
「サプリメントや動物由来のビタミンAの過剰摂取は、吐き気、肝毒性、骨粗しょう症、股関節骨折のリスク増加や先天性欠損症を起こす可能性がある。植物由来のビタミンA(ビタミンA前駆体であるβ-カロテン)の副作用は最小限だ」と研究者はコメントしている。
研究チームはまた、トマトやスイカに含まれるビタミンAに似た色素のリコペンも皮膚がんのリスクの低下に関連していることを発見したという。
出典は『JAMA皮膚科学』。 (論文要旨)
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