2019.8.27
, EurekAlert より:
歩行速度が遅いことは、将来の運動障害の予兆である可能性がある、という米国ピッツバーグ大学からの研究報告。
屋外で数ブロックをゆったりと歩くことは、活気ある健康的な生活に重要な役割を持っている。身体活動の一環として、あるいは独立した生活を営む上で、買い物、医者に行く、社交生活に参加するために必要なことである。
だが、歩く速度があまりにも遅くなった場合には、それは将来の可動性の問題を予兆させるものとなる。
研究チームは、健康的な加齢と身体組成(Health ABC)研究の参加者で1997年から1998年に参加したピッツバーグとメンフィス在住の黒人と白人337名(参加時70-79歳)のデータを解析した。参加者は開始時に種々の条件下で歩行速度を測定されていた。
平均8年間の追跡期間中に204名(60.5%)の参加者に運動障害が起こり4分の1マイルを歩くことができなくなっていたという。歩行速度が全ての条件でより速かった者は、運動障害の起こるリスクが低かった。
研究チームは、通常の歩行速度と種々の条件下での歩行速度が遅いことは、その後8年間で運動障害を起こすリスクが高いことに関連する、と結論付けた。
出典は『米国老人医学会雑誌』。 (論文要旨)
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