2019.8.7
, EurekAlert より:
非定型の摂食行動は、自閉症児としてスクリーニングされるべきサインである可能性があるようだ、という米国ペンシルベニア州立大学等からの報告。
これまでの研究では、ADHD、他の障害、定型発達児と比較し、自閉症児の子供から青年の、非定型摂食行動の割合について調査していなかったという。
研究対象者は、1〜18歳(平均7.3歳)の子供2102名(自閉症1462名、他の疾患327名(ADHD、知的障害、言語障害、学習障害)、定型発達児313名)である。非定型摂食行動は、心理学者が親へインタビューを行った自閉スペクトラム障害のチェックリストにより評価した。
結果は、自閉症児では、他の障害や定型発達児に比し、非定型摂食行動が有意に高かったという。非定型の摂食行動をとった自閉症児は、最も一般的な行動は、食品嗜好の限定であり、次いで、食感に対する過敏性、1つの種類の食品だけを食べる、飲み込まずに食べ物をため込む、異食であった。
食品の好みが限定されていた自閉症児の約9割は、穀類製品や鶏肉(一般的にはナゲット)を好む傾向が認められた。非定型の摂食行動をした自閉症児の4分の1は、3つ以上の非定型の食行動を示した(他の障害、定型発達児は0%)。自閉症児のみから、異食や、飲み込まずに食べ物をため込む行動が認められた。
「プライマリケア提供者が、これらの非定型の摂食行動について両親から聞いた場合、自閉症スクリーニングのために子供を紹介することを検討するべきである」とメイズ氏は述べている。
出典は『自閉症スペクトラム障害研究』。 (論文要旨)
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