2019.8.2
, EurekAlert より:
1日の最初の食事をスキップする十代の若者は、不健康な生活習慣や行動パターンによって肥満になりがちなようだ、というブラジル・サンパウロ大学医学校などからの研究報告。
研究チームは、欧州とブラジルで実施された2つの調査データを解析し、思春期のエネルギーバランス関連行動と総脂肪、腹部脂肪の指標との関連を検討した。
欧州のデータは、「思春期の栄養による欧州の健康的な生活習慣」横断調査(HELENA-CSS、2006-7)において欧州の10の主要都市在住の3,528名のティーン(12.5歳から17.5歳、男性47.7%、女性52.3%)を対象としたもの。
ブラジルのデータは、「ブラジル人の心血管系思春期健康」(BRACAH)という横断調査で、2007年にパラナ州第3の都市マリンガで実施された。対象者は991名のティーンン(14-18歳、男性45.5%、女性54.5%)。
研究では、身長、体重、BMIを肥満の指標とし、腹囲、ウエスト身長比を腹部肥満の指標とした。
エネルギーバランス関連行動は、学校と家(レジャー、通学など)での身体活動レベルをカバーする質問紙によって測定した。1日60分以上の中程度から高強度の身体活動を「充分」とし、それ以下は「不充分」とした。
朝食欠食については、「私はしばしば朝食を欠食する」について1-7の尺度に回答してもらった。1-3を非欠食者、5-7を欠食者とした。
データ解析の結果、朝食欠食をするティーンには、体脂肪の指標が高い傾向がみられた。
「分析したエネルギーバランス関連行動すべての中で、もっとも強い相関がみられたのが朝食欠食と種々の肥満指標の関連だった」とエルジー・コスタ・デ・オリベイラ・フォルカートは言う。「朝食欠食する男子の場合、朝食欠食をしない男子に比べて、欧州で2.61cm、ブラジルで2.13cm腹囲が大きい傾向が見られた。」
出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)
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