2019.7.3
, EurekAlert より:
がん予防のためのツイートは、信頼のおける組織からの明確な情報が、患者の個人的なアカウントのそれよりもリーチを増やし易いようだ、という米国カリフォルニア大学デイビス校からの研究報告。
研究チームは、「HPVワクチン接種」「パップテスト」「ガルダシル(HPVワクチンの商品名)」を含む約10万ツイートから成るデータセットから、最もシェアの多かった3千ツイートを選び出した。このツイートのうち、462ツイートは、がん予防を促進するものであり、送り手によって個人と組織に、内容によって事実と逸話に分類できた。
次に、研究チームは実験的なSMS環境を作って、2017年の5日間、米国女性を対象に匿名で子宮頸がんリスクと予防について議論してもらった。研究チームは対象グループに、個人的な体験談(初めてのパップテスト体験など)と事実情報(大部分の子宮頸がんは検診とワクチンで予防可能など)のツイートを与えた。
データ解析の結果、良質の逸話的ストーリー(極めて稀な個人的体験)は多数のシェアを得ることができ、1例はトップツイートになったけれども、全般的には逸話的ストーリーはあまり拡散せず、繰り返しリツイートされたツイートの大部分は事実情報を含むものであったという。
「我々がコンスタントに見出したのは、ツイートの中で、組織から発信されて事実情報を含んだツイートが有意に多くシェアされたということだ」と研究者はコメントしている。
出典は『予防医学』。 (論文要旨)
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