2019.1.9
, EurekAlert より:
乳がんの兆候を経験した女性が「Google博士」を使いまた信頼するかどうかには、大きな個人差がみられるようだ、という英国サリー大学からの研究報告。
アフロジータ・マルク博士ら研究チームは、乳がんの兆候を発見した女性がオンラインで健康情報を検索したか、したとすれば有用な情報はみつかったかどうかを27名の47-67歳の女性を対象に聞き取り調査した。
その結果、健康情報についてのインターネットの使用には、女性の態度や信頼のレベルに応じてさまさまなレベルが存在することを発見したという。
女性の中には、特に教育レベルの低い女性では、「Google博士」の有用性について肯定的でなく、健康情報にインターネットを使うことに否定的であり、誤診断や不必要な心配を生むことになると主張した。
また女性の中には、インターネットを使ってみたものの、情報量に圧倒されてしまって、さらなる検索に消極的になった者もいた。そのような感覚を味わった女性の多くは、開業医を受診していたが、それは専門家だけが彼女らの症状を解決して適切な回答を提供できると考えていたからだった。
別の女性らは、オンライン情報を信頼し、それを自分の症状に当てはめて行動を起こしていたが、彼女らはオンラインの健康情報に問題が多いとは考えていなかった。医療機関を受診した後で補助的にインターネットを検索した者もいた。
「インターネットは医療情報の価値あるソースだが、多くの質の悪い情報が含まれている。またその多くは一般の患者には容易に解釈することができない。したがって、その情報を信頼することができない女性がいることは驚くにはあたらない」とマルク博士は語っている。
出典は『健康、リスクと社会』。 (論文要旨)
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