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[休養]  エナジー飲料の成分とハエの睡眠の不思議な関係?
2018.12.10 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

エナジー飲料に一般に使用されている成分を用いて、ハエの睡眠を制御する新しいメカニズムを発見した、という米国フロリダアトランティック大学からの研究報告。

ショウジョウバエは、ヒトで病気を起こす遺伝子の75%をシェアしており、睡眠の全ての行動的および生理学的特徴を示すことから、ハエの睡眠と覚醒に影響を及ぼす新しい遺伝子の同定を試みた結果、興奮性アミノ酸トランスポーター2(Eaat2)として知られる膜輸送たんぱく質をコードする遺伝子が見つかった。

研究チームは、Eaat2が睡眠時間の長さと強度を制限することによって、ショウジョウバエの覚醒を促進することを発見した。また、それがタウリンの脳のグリア細胞への移動を調節することによって実現されていることも発見したという。タウリンは、多くのエナジー飲料に添加されるアミノ酸の一種である。

ヒトでは、タウリンは睡眠不足の時に、血中と尿中に増加することが知られているが、脳内でも変化することは知られていなかった。

ハエをヒトと同じように昼間に活動し夜間は睡眠する。研究チームは、ハエのEaat2の働きを阻害することが、昼間の過剰な眠気の原因となることを発見した。

先行研究で、Eaat2はインビトロにおいてタウリンのトランスポーターであることが示唆されている。またタウリンはそれを摂取したハエの睡眠を促進することが知られている。Eaat2が睡眠に与える影響にタウリンが関与しているかどうかを検証するために、研究チームは、ハエにタウリンを与えたが、Eaat2が存在する場合にのみ、昼間の睡眠が増加したという。

「昼間の睡眠は夜間の睡眠よりも断片化されており、Eaat2の機能を妨害することで、昼間の睡眠は夜間にのみ観察される典型的な睡眠に近くなった」と筆頭研究者のベタニー・スタール准教授は語っている。

出典は『最新生物学』。 (論文要旨)      
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