2018.12.10
, EurekAlert より:
6か月以上母乳哺育を実施した母親は、中年期の非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の発症リスクが低いようだ、という米国カリフォルニア大学からの研究報告。
「母乳哺育が子供に有益であることは多年にわたって様々な研究が示唆しているところだが、今回の研究は、母乳哺育が母親自身の健康にも良いという近年増え始めたエビデンスに新たなエビデンスを追加するものである」と研究者はコメントしている。
研究チームは、CARDIA研究参加者で、844名の黒人と白人の母親を2-5年ごとに30年間追跡調査した。25年目の時点で参加者はCT画像診断で脂肪肝の有無を調べられた。
データ解析の結果、6か月以上母乳哺育を行ったと報告した母親は、0-1か月以内と答えた母親に比べて、NAFLDの発症リスクが、50%以上低かったことが明らかになった。この関係は種々の交絡因子を調整後にもみられたという。
出典は『肝臓学雑誌』。 (論文要旨)
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