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飽和脂肪酸を摂りすぎると必ずHDLは下がるのですか?
Requested by ゲスト and Answered by ゲスト on 27-Feb-2009 13:49 (8533 reads)
【質問全文】
「産業保健21」の1月号(第55号)にHDLコレステロール低値の場合の問題点として、飽和脂肪酸過剰があげられていました。飽和脂肪酸を摂りすぎると必ずHDLは下がるのですか?この根拠を知りたいのですが、詳しい文献等ありましたら、教えて下さい。またHDLコレステロール低値の場合の栄養指導は魚油のすすめが一般的ですが、HDLを上げる確実な方法として本当に有効なのか疑問です。併せて文献を教えていただければうれしいです。


【回答】
 江崎らの総説(日本栄養・食糧学会誌58巻2号69-83(2005))に、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸を各々与えた場合の血中LDL-コレステロールとHDL-コレステロールの変化を、80論文からまとめたメタ分析の結果図が引用されています。

 それによると、3種のいずれの脂肪酸も、血中HDL-コレステロールを下げる効果はないようです。

 しかし、飽和脂肪酸では、LDL-コレステロールが上がり、多価不飽和脂肪酸では、下がることから、相対的にHDL-コレステロールはLDL-コレステロールに対して飽和脂肪酸では下がり、多価不飽和脂肪酸では上がるということです。この場合不飽和脂肪酸を魚油と読み替えれば、そのままご質問の回答になるかと思います。


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