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栄養教育プログラム

3.進捗状況(成果)


a.食育プロジェクト

食育に関する問題把握とその背景調査に関する準備を行った。

・Cultural Domains調査ではアンケート調査表およびフリーリストを作成し、パイロットテストを実施し、調査法の有効性を検証した。

・若年成人(20歳代)の朝食欠食の要因を明らかにするために、親子を対象とした食意識・食態度、親の子どもへの食育・食事提供態度日本語版(CFSQ)などの項目を含むアンケートを作成し、フィールドの設定を行った。

・DOHaD仮説(バーカー仮説)の検証のために、現在の肥満の有無と出生およびその後の体格・生活状況との関連を母子手帳およびアンケート調査を行う準備としてアンケートの作成およびフィールドの設定等を行った。

・日本の食育を国際学会や国際シンポジウムにおいて紹介した。

・内閣府における食育推進のための企業との連携のあり方についての提言作りを行った。

・第3回食育推進全国大会(群馬・前橋)へ出典し食事バランスについての考え方について紹介した。


b.生活習慣病予防プロジェクト

・佐久総合病院人間ドック受診者を対象とした肥満克服のための介入研究を継続している。対象者は、235名(男性116名、女性119名)で、無作為に2群に分け介入効果を検証中である。医師・栄養士・運動指導士などで構成するチームによる食事及び運動への行動変容教育を実施し、これまで食事・運動と本人の意欲の改善による肥満解消への効果及びその要因(血液生化学、エネルギー消費量および基礎代謝、遺伝性素因や性格傾向など)を解析している。本年度は、A軍(RCT介入群)における1年フォローアップ調査を実施した。現在データベースの更新を行っている。また、対象者における肥満に関連すると報告されている遺伝子多型解析を継続実施し、女性において血清グレリン遺伝子多型と肥満との関連性について明らかにした。減量成功と不成功における意識やストレスの有無などの関連について解析し、減量成功の要因としてストレスの有無、目的達成への意欲や目標達成への障害の有無が影響していることを明らかにした。

・縦断的大規模コホートを確立し、肥満および糖尿病のリスク因子解析のためのデータ(食生活、生活、生活活動、ストレス、身体計測、血液検査データ等)の収集を開始した。

・がん予防の基礎研究として、癌細胞の障害修復機構に関与する新しい因子を発見し、癌の化学療法等との併用による、癌治療への方向性を見出し、成果として論文を発表した。

・特殊環境における食事のあり方と健康との関連性を明らかにするために、2研究所と共同で(南極昭和基地:国立極地研究所との共同研究、航海中船舶:航海訓練所との共同研究)給食内容および摂食状況等についての調査研究の準備を行った。南極越冬隊における給食における食事提供と隊員の摂食状況や活動状況に関するデータ収集を開始した。


c.栄養ケア・マネジメントプロジェクト

・昨年度全国6地域の全高齢者施設(2,767ヶ所)を対象として実施した食介護に関するアンケートのデータベースの作成を行い、高齢者施設における摂食・嚥下困難者に対する食事提供に関わる現状について把握し、その問題点について検討した。その結果、食事提供のための食形態の決定には、多職種(栄養士・看護師・医師・介護職・言語聴覚士)が関わり、ミールラウンズや本人の意志によって主に決定されていることを明らかにした。また、その実際に提供される食形態は、食事決定に関わる職種の種類によって異なる可能性があることを明らかにした。

・国の咀嚼・嚥下困難者を対象とした特別用途食品の基準の見直しに際し、これまでワークショップを通じて検討してきた基準を基に、科学的根拠を提供し、新たな基準作りに関与した。

・介護にかかわる異職種参加のワークショップを開催し、全国調査結果から得られた科学的根拠を基に、産官学で食介護の在り方や今後の方向性ついて共通認識を確認した。
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作成:2009/10/23 16:33:35 自動登録   閲覧数:3318
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