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臨床栄養プログラム

1.プログラム/プロジェクトの概要


(1)プログラムの概要

 臨床栄養プログラムは、「重点調査研究に関する事項」の「生活習慣病予防のための運動と食事の併用効果に関する研究」に対応し、運動・身体活動による生活習慣病の一次予防、食事と遺伝的因子の相互作用の解明並びに運動と食事とによるテーラーメード予防法に関して、ヒトを対象とした試験、動物や細胞等を用いた研究を行う。近年、我が国において糖尿病患者は増加の一途をたどり、罹患者数は約890万人を数えるに到っている。糖尿病は高齢者における主要な疾患の1つであり、糖尿病に肥満・高脂血症・高血圧が合併するメタボリックシンドロームは動脈硬化を促進し、心筋梗塞・脳卒中のリスク増大を介して日本人の健康寿命を短縮する最大の原因となっている。糖尿病などの生活習慣病は、複数の遺伝因子に加えて環境要因が組み合わさって発症する多因子病であり、その1つ1つの因子は単独では生活習慣病を発症させる効果は弱いが、複数の因子が組み合わさって生活習慣病を発症させると考えられている。また近年の我が国における糖尿病患者数の急増については、日本人が欧米人に比べ、膵β細胞のインスリン分泌能が低い(遺伝的素因)ために、高脂肪食などの食事内容の欧米化や運動量の低下といった変化(生活習慣要因)による肥満・インスリン抵抗性状態に対して、膵β細胞がこれを十分に代償できないことがその一因と考えられている。このような生活習慣病の特性を踏まえて、本プログラムでは糖尿病や動脈硬化症の発症・進展の遺伝的要因、環境要因並びにその分子メカニズムを解明する。


(2)プロジェクトの概要

a.メタボリックシンドロームプロジェクト

 生活習慣病を効果的に予防するためには、生活習慣病の根本的な分子病態の解明とそれに立脚した生活習慣への介入が必須である。現在急増している2型糖尿病は、複数の遺伝因子に加えて環境要因が組み合わさって発症する多因子病である。そこで本プロジェクトは、2型糖尿病を発症しやすくする遺伝子多型を同定し、その機能が未知のものに対しては、動物モデルを用いて解析する。また半定量食品摂取頻度調査に基づいた個々人の各栄養素摂取量並びに身体活動量と、これまでに同定した2型糖尿病を発症しやすくする遺伝子多型の組み合わせが、肥満度や血糖値などの臨床指標にどのように影響を及ぼしているか、コホート集団を対象に調査・解析する。


b.栄養療法プロジェクト

 近年の我が国における糖尿病患者数の急増については、高脂肪食に代表される食習慣の欧米化や車の普及などによる運動不足といった生活習慣に基因する肥満・インスリン抵抗性に対して、膵β細胞がこれを十分に代償できないことがその一因と考えられている。そこで、本プロジェクトでは高脂肪食負荷に伴うインスリン抵抗性と代償性のインスリン分泌増加の分子メカニズムについてモデル動物を用いて詳細に検討する。
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作成:2009/10/23 16:22:40 自動登録   閲覧数:2178
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