栄養疫学プログラム

1.プログラム/プロジェクトの概要


(1)プログラムの概要

 栄養疫学に関する基礎ならびに応用研究を行い、日本人の食生活の多様化と健康への影響を明らかにするとともに、わが国の公衆栄養行政に不可欠な科学的根拠を提供する。具体的には、国民健康・栄養調査の集計業務を担当するとともに、結果の質の向上をめざした環境整備や基礎研究を行う。また、食事摂取基準の改定において必要とされる学術的資料を作成するとともに、そのための基礎研究を行う。



(2)プロジェクトの概要


a.国民健康・栄養調査プロジェクト

・当研究所の法定業務である国民健康・栄養調査の集計・解析業務を担当する。

・国民健康・栄養調査等における調査精度の向上や技術的・学術的なレベルアップに寄与できる調査・研究等を実施する。

・都道府県、政令市、中核市、特別区等に勤務する行政栄養士を中心に関連する事柄について研修や情報提供等の支援業務を行う。


b.食事摂取基準プロジェクト


・5年ごとに改定されている「日本人の食事摂取基準」の策定に必要な栄養学的知見を系統的、かつ、網羅的に収集、蓄積、解読し、策定の効率化と質の向上の一助とする。

・日本人の食事摂取基準の策定に資する基礎資料を得るための、ヒトを対象とした栄養疫学研究を実施する。


c.生体指標プロジェクト

・ミネラル、ビタミンA、ビタミンK、大豆イソフラボンの栄養生理学的意義を明らかにするとともに、これらの血中及び尿中濃度(生体指標)の定量システムを確立する。また、新規生体指標の開発を目指す。