低カロリー甘味料とは

 砂糖に比べ甘味度が非常に高いため少量で必要な甘味をもつものと、甘味度は砂糖と同程度ですが体内で代謝されずエネルギーにならないものがあります。

 前者には天然甘味料のステビア、甘草抽出物であるグリチルリチン、人工甘味料のサッカリン、L-アスパラギン酸とL-フェニルアラニンとがエステル結合したアスパルテームなどが含まれます。

 後者には、でんぷんやブドウ糖(グルコース)を原料として水素添加法、発酵法でつくられた糖アルコールのマルチトール、エリスリトールなどが含まれます。食品として摂取しても、すでにグルコースではなくなっているため、血糖値は変わらずインスリン値も変化しません。

 血糖値を変化させない甘味料としてこれらのほか多くのオリゴ糖や糖アルコールが利用されていますが、腸内細菌により代謝され、一部はエネルギーとして利用されることも明らかになってきました。

 多くの加工食品は、幾つかの甘味料を組み合わせてよい甘味をつくり出しています。【山田和彦】


(国立健康・栄養研究所編『第二版 健康・栄養-知っておきたい基礎知識-』第一出版、東京、2001収載。出版社の許可を得て転載)


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