マンゴーのたんぱく分解酵素について

【質問】
 病院で管理栄養士をしている者です。
 現在、患者給食における、病態別の使用可・不可食品の見直しをしているところなのですが、胃潰瘍食を対象とした「易消化食」において、マンゴー(冷凍品、製造工程においてブランチングしていないもの)を使用して良いかどうか迷っています。
 現在は使用不可食品として取り扱っておりますが、マンゴーのたんぱく分解酵素の活性の強さ、潰瘍に与える影響などに関する情報・文献などがございましたら、教えて下さい。

【解答】
 マンゴー内のたんぱく質分解酵素についてですが、当方で確認できる辞典・辞書等におきまして、マンゴー中のたんぱく分解酵素について触れた資料がありませんでした。また、医学中央雑誌では「マンゴー」、PubMedでも「“Mangifera indica”protease」または「“Mangifera indica”ulcer」のキーワードで検索致しましたが、果実の摂取と潰瘍との関連に関する文献は見当たりません。
 従いまして、該当する成分が何であるのか、またどの程度含有されているのか私どもの調べた範囲では確認することができませんでした。
 マンゴーは食物繊維の含量が比較的多いようですし、甘みが強いので、消化性潰瘍の食事療法では避けたほうがよい食品に入るかもしれません。

 果実の成分などについては、〈独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究室〉にお問い合わせされれば、資料などを入手できるかもしれません。【健康食品情報プロジェクトスタッフ】


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