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健康づくりのための運動基準2005
?身体活動・運動・体力?

 厚生労働省は、平成17年度末に、平成元年に策定された「健康づくりのための運動所要量」を十数年ぶりに見直し、20歳から69歳を対象に「健康づくりのための運動基準2005?身体活動・運動・体力?」を定め、国民の身体活動量と運動量の望ましい基準値を設定します。

 概要(案)にありますように、身体活動量では23METs・時/週(強度が3METs以上の活動で1日当たり約60分。歩行中心の活動であれば1日当たり、およそ8,000?10,000歩に相当)であり、運動量では4METs時/週(例えば、速歩で約60分、ジョギングやテニスで約35分)というものです。

 この基準策定にあたっては、「日本人の食事摂取基準(2005年)」と同様に、内外の文献を対象にシステマテイック・レビューを行い、糖尿病、高血圧、虚血性心疾患などの生活習慣病のリスクが統計的に有意に低下する身体活動量・運動量及び体力(最大酸素摂取量)の値を示しました。

 最大酸素摂取量(持久力の体力指標)としては、男女とも、ほぼ日本人の平均値程度が基準値となりました。また、今回は筋力についても、“ほぼ平均値”という定性的な基準を示しました。

 これに続き、国民向けの「健康づくりのための運動指針」と指導者向けの指導書(名称未定)が策定され、それらを総称して「エクササイズ・ガイド」として、今後5年間の保健活動における身体活動・運動指導に活用される予定です。また、国民の皆様向けの啓発活動については平成18年度から行われます。【田畑 泉】




●健康づくりのための運動基準2005 ?身体活動・運動・体力?(概要)案

厚生労働省健康局総務課 生活習慣病対策室

※この度、健康づくりのための運動所要量を見直し、20歳から69歳を対象に身体活動量と運動量の基準値を設定した。具体的には、身体活動を主体として健康づくりをする人であれば、毎日8,000?10,000歩の歩行が目安であり、運動を主体とする人では、ジョギングやテニスを毎週約35分間、速歩では1時間の実施が目安となる。


1.本報告書は、平成17年8月8日に設置した「運動所要量・運動指針の作成検討会」の健康づくりのための運動所要量に関する報告書であり、平成元年に作成された「健康づくりのための運動所要量」を基本として現在の科学的知見に基づき作成したものである。


2.平成元年策定の健康づくりのための運動所要量と大きく異なる点は、生活習慣病を予防する観点を重視して、
?内外の文献を精査し(システマティック・レビュー)、身体活動量・運動量・体力(最大酸素摂取量)の基準値をそれぞれ示したこと、

?生活習慣病予防と筋力を含むその他の体力との関係についても検討したこと等が挙げられる。


3.健康づくりのための身体活動・運動量の基準値
?身体活動量:23METs・時/週(強度が3METs以上の活動で1日当たり約60分。歩行中心の活動であれば1日当たり、およそ8,000?10,000歩に相当)

?運動量:4METs・時/週(例えば、速歩で約60分、ジョギングやテニスで約35分)


4.健康づくりのための性・年齢別の最大酸素摂取量の基準値(mL・kg?1・分?1)




5.本報告書は、健康と身体活動・体力との関係について、現時点での科学的知見に基づき、作成したものであり、未解明の部分も含めて今後新たな知見を蓄積するために、今後より一層研究を推進し、新たな科学的知見を蓄積するとともに、本報告書も定期的に改定することが必要である。

ニュースレター「健康・栄養ニュース」第4巻4号(通巻15号)平成18年3月15日発行から転載
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作成:2008/6/30 16:58:31 自動登録   更新:2009/2/10 14:19:30 自動登録   閲覧数:7410
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