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糞便中の水分とミネラル含量
高水分含量はナトリウムの増加とカリウムの低下をともなう?

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 下痢便の水分由来は知られていないが、腸内容物の非吸収水分か腸管に分泌された体液であると考えられる。もしも、体液由来の分泌物が糞中水分の由来とすればイオン交換チャンネルを含む能動的水(H2O)の関与が考えられる。

 そこで、11人の日本人大学生女子による12日間の代謝実験中に集めた糞便中の水分およびミネラル(Na、K、Ca、Mg、P、Zn、Fe、Cu、Mn)を測定した。

 本実験は人を対象としたミネラル出納実験の一部として実施した。実験期間中は体重を考慮せずに各被験者に等量の食事を供給した。糞便試料は実験期間中集め、出納期間の食事に由来する糞便は摂取した色素が糞便中に出現することをもとに分離した。

 糞便中の水分は53?92%であった。糞便中のNaは水分が80%未満の場合には低値で安定していたが、80%を越えると血清のレベルまで上昇した。

 一方、Kは乾燥物中の濃度では増加した。しかし、水分当たりでは、水分が70%未満では増加したが、70%を越えると低下した(図1)。

 したがって、糞便中の水分当たりのNa濃度は水分が80%以上では増加し水分当たりのK濃度と負の相関を示した(図2)。【西牟田 守】



出典:Nishimuta M, Inoue N, Kodama N, Morikuni E, Yoshioka YH, Matsuzaki N, Shimada M, Sato N, Iwamoto T1, Ohki K, Takeyama H, Nishimuta H. Moisture and Mineral Content of Human Feces-High fecal moisture is associated with increased sodium and decreased potassium content-J Nutr Sci
Vitaminol 2006, 52: 121?126.

ニュースレター「健康・栄養ニュース」第5巻3号(通巻18号)平成18年12月15日発行から転載


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作成:2008/6/19 10:11:18 自動登録   更新:2009/2/6 10:06:21 自動登録   閲覧数:8388
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