塩と鉄の用語について

【質問】
1、「塩」「食塩」「塩分」「食塩相当量」それぞれの定義、違いを教えてください。文章などに書く場合、どのような表記がよろしいのか、使い分けるための定義などございましたら、教えてください。

2、「鉄」「鉄分」それぞれの定義、使い分け等を教えてください。

【解答】
1について
 「塩」「食塩」は一般用語です。通常は調味料として使用する塩化ナトリウムを主体とした食品を指します。

 「塩分」は通常、塩化ナトリウムに換算した「塩」「食塩」の含有量を示します。「塩分控えめ」といえば、調理加工に用いた「食塩」が通常の方法より少なくしてあるということです。

 「食塩相当量」は食事または食品に含まれるナトリウムを塩化ナトリウムに換算した値を示します。これだけが厳密に定義された用語です。

 栄養学的には「ナトリウム」を用いるのが良いでしょう。

2について
 鉄は鉄鋼として用いられる金属元素ですが、必須栄養素でもあります。一般用語として食品、食事や体内の栄養素としての鉄を示す場合に「鉄分」という用語が用いられることがありますが、栄養学的には「鉄」を用いるのが良いでしょう。【西牟田守】


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