ヨガにおける呼吸とエネルギー代謝について

【質問】 現在、ヨガの勉強をしている者です。

 ヨガではポーズをとるだけでなく、呼吸法を使って瞑想をすることもあります。呼吸によってリラクゼーション反応が起こると、酸素消費量が普通に生活している時に比べて10?17%減るといわれています。(ヨガをやると、エネルギー消費が減る?)

 しかし、ポーズや瞑想をすると体が熱くなり、汗をかきます。代謝機能を高めて、消費エネルギーが高まるとも言われています。

 呼吸法によって実際のエネルギー消費は高まるのですか?それとも高まっていないのですか?

 呼吸とエネルギー代謝について、分からないので教えてください。

【解答】
 ヨガについて、データをとったりしたことがあるわけではないので、答える資格があるかどうか分かりませんが、わかる範囲でお答えします。

 エネルギー消費量=3.9×酸素消費量+1.1×二酸化炭素産生量

で、求まりますので、確かに迷いますね。

 メッツ(METs)という、活動の強度を表す指標がありますが、それによるとHatha yogaのメッツ=2.5(座位安静時の2.5倍のエネルギー消費量)となっています。

 これは、ぶらぶら歩きやストレッチング、軽めの掃除くらいに相当します。

 PubMedという英語論文を検索できるシステムで調べても、2.5倍まではいかないにせよ、増加することを示した論文は複数ありました。

 ただ、呼吸法による違いが、以下の論文に出ているようです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=AbstractPlus&list_uids=1794892&query_hl=5&itool=pubmed_docsum

 ヨガのことを良く知らないので分かりませんが、呼吸法によって大きく効果が変わるということでしょうか?【田中茂穂】

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