大便の組成の文献について

ご質問の件に関しまして、下記のように回答させていただきます。

うんちの組成に関して、次のような報告があります。英国人の結果ですが、健康成人1日あたりの糞便排出量は100-200g /人であり、そのうち25-50gは固形物であると報告されています（Wyman JB et al., Gut. 19:146-50 1978）。またStephanらの報告では、9名の健康な男性（22-38歳）の糞便の組成を調べたところ、糞便の水分量（約75％）を除いた残りの固形分約25％のうち、細菌は全固形分の54.7±1.7％、繊維16.7±0.8％および可溶性物質24.0±1.3％を占めていたという報告があります。糞便の分析は、3週間ほど標準食を摂取した後、最後の1週間で採取した糞便を用いています。
もちろんこの組成は平均値（代表値）であり、全ての方が同じではないですし、同一人の中でも日々変動がありますことをご承知下さい。
詳細については、下記文献をご参照いただけますと幸いです。

１）Wyman JB et al., Gut. 19:146-50 1978（PMID：631630）
２）Stephan et al., J Med Microbiol. 13:45-56, 1980.（PMID: 7359576）
→いずれもpubmedから無料で文献を取得できますので、PMIDをご参照ください。

身体活動研究部　宮地元彦

大便の組成の文献について教えてください。

「うんち」の中身はすべて食べ物のカスだと思っている人がいるようですが、実は健康な人のうんちの約80％は水分、残りの固形分20％のうち1／3が食べ物のカスで、1／3が古くなった腸粘膜、そして1／3が腸内細菌とその死骸。ちなみに、茶色い色は食べ物の消化を助ける胆汁の色・・・

などとよく言われますが、根拠となる文献はありますか？