スクーターに乗るメッツ値について
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Re: スクーターに乗るメッツ値について
msg# 1.1
khirota
国立健康・栄養研究所の田中です。
現在のメッツ表(2011年版)からは、それぞれのメッツ値の根拠がわかるようになっています。
それによると、以下の3つの文献から、
それぞれ3つ(3.94、4.32、5.0)、2つ(2.39、3.19)、1つ(2.95)、合計6つの値を採用し、
それらの平均値として3.5としたそうです。
Kijima, A., M. Arimoto, et al. (2007). "Metabolic equivalents during scooter exercise." Journal of Physiological Anthropology and Applied Human Science 30(3): 495-499.
Edholm, O. G., J. G. Fletcher, et al. (1955). "The energy expenditure and food intake of individual men." British Journal of Nutrition 9: 286-300.
Passmore, R. and J. V. G. A. Durnin (1955). "Human energy expenditure." Physiological Reviews 35: 801-840.
そのうち、3つの値が採用されているKijima et al. (2007)をみると、
スクーターと言っても、いわゆる原付バイクではなく、
以下の会社のキックボード(キックスクーター)で運動した時の値となっていました。
https://www.micro-mobility.com/en/
速度は、それぞれ80、110、140m/分です。
それに対し、Edholm (1955)やPassmore (1955)は、原付バイクの運転時を扱っていま す。
2000年のメッツ表の値の根拠は不明ですが、
上記3つの論文の出版年や値から推測すると、
2000年版は、Edholm (1955)やPassmore (1955)あたりを参考にしたのかもしれません し、
運動生理学の専門家の推測値かもしれません。
それに対し、2011年版は、先に述べたように、
Edholm (1955)やPassmore (1955)、およびKijima (2007)の平均値をとりましたが、
Kijima et al. (2007)は、原付バイクではなくキックボード(キックスクーター) なので、
「誤解に基づく(間違った)値」と言えそうです。
ご指摘を受けて、メッツ表の作成者に連絡してみます。
現在のメッツ表(2011年版)からは、それぞれのメッツ値の根拠がわかるようになっています。
それによると、以下の3つの文献から、
それぞれ3つ(3.94、4.32、5.0)、2つ(2.39、3.19)、1つ(2.95)、合計6つの値を採用し、
それらの平均値として3.5としたそうです。
Kijima, A., M. Arimoto, et al. (2007). "Metabolic equivalents during scooter exercise." Journal of Physiological Anthropology and Applied Human Science 30(3): 495-499.
Edholm, O. G., J. G. Fletcher, et al. (1955). "The energy expenditure and food intake of individual men." British Journal of Nutrition 9: 286-300.
Passmore, R. and J. V. G. A. Durnin (1955). "Human energy expenditure." Physiological Reviews 35: 801-840.
そのうち、3つの値が採用されているKijima et al. (2007)をみると、
スクーターと言っても、いわゆる原付バイクではなく、
以下の会社のキックボード(キックスクーター)で運動した時の値となっていました。
https://www.micro-mobility.com/en/
速度は、それぞれ80、110、140m/分です。
それに対し、Edholm (1955)やPassmore (1955)は、原付バイクの運転時を扱っていま す。
2000年のメッツ表の値の根拠は不明ですが、
上記3つの論文の出版年や値から推測すると、
2000年版は、Edholm (1955)やPassmore (1955)あたりを参考にしたのかもしれません し、
運動生理学の専門家の推測値かもしれません。
それに対し、2011年版は、先に述べたように、
Edholm (1955)やPassmore (1955)、およびKijima (2007)の平均値をとりましたが、
Kijima et al. (2007)は、原付バイクではなくキックボード(キックスクーター) なので、
「誤解に基づく(間違った)値」と言えそうです。
ご指摘を受けて、メッツ表の作成者に連絡してみます。
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スクーターに乗るメッツ値について
msg# 1
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投稿日時 2018/2/6 16:04
ゲスト
スクーターに乗るメッツ値に関して質問です。
以前のメッツ表ではオートバイ、スクーターに乗るメッツ値は2.5でしたが、改定されたメッツ表では3.5になっています。
スクーターに乗るメッツ値が3.5は高いのではないかという印象がありますが、出典が変わったのですか?
以前のメッツ表ではオートバイ、スクーターに乗るメッツ値は2.5でしたが、改定されたメッツ表では3.5になっています。
スクーターに乗るメッツ値が3.5は高いのではないかという印象がありますが、出典が変わったのですか?
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