しいたけのビタミンD含量

　しいたけにはビタミンDの前駆体が含まれていて，紫外線があたるとビタミンDに変換されるとのことです．ところで，食品成分表2015年版では，乾しいたけは100g当たり，水分が9.7g，ビタミンDが12.7gで，菌床栽培のしいたけ生の水分は90.3gで，ビタミンDは0.4gとなっています．このデータを見ると，生しいたけを太陽光にあてて乾しいたけにすることでかなりビタミンDが増えたように見えますが，今どき天日干しして製造するのはまれで，熱風乾燥などが多いのではと思われます．乾しいたけのビタミンDがこんなに多い（生とくらべ）のは干すときに紫外線に当たったからだと考えていいのでしょうか？

日本食品標準成分表2015年版の「乾しいたけ」可食部100ｇ中のビタミンＤの成分値は12.7μｇ、「菌床栽培しいたけ生」可食部100ｇ中のビタミンＤの成分値は0.4μｇです。しいたけのビタミンＤの成分値は、栽培環境中の紫外線量に影響を受けますので、「乾しいたけ」のビタミンＤの成分値が「しいたけ生」より多いのは、乾燥時の紫外線の影響と考えられます。念のため単位はｇではなくμｇです。