栄養代謝研究室
1.主要メンバー
室長 | 吉村 英一 |
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主任研究員 | 畑本 陽一 |
特任研究員 | 本田 菜々子 |
技術補助員 | 堀川 梨香子、古御門 恵子、岡 優、尾井 直矢 |
事務補助員 | 村田 遥 |
2.研究目的・背景
エネルギー代謝や、たんぱく質、脂質、炭水化物などの主要栄養素の適切な摂取に関する調査研究を行い、エネルギーや主要栄養素に関する食事摂取基準策定に資することを目的としています。また、これらの過剰、過少摂取で生じる肥満や生活習慣病の発症機序とそれらの予防法に関する研究を行っています。
3.研究内容
- 二重標識水法(写真1)やヒューマンカロリメーター法(写真2)などを用いて、日常生活におけるエネルギー消費量の推定法を検討し、食事摂取基準における推定エネルギー必要量の策定に資する調査研究を行います。また、安静時や活動時におけるエネルギー代謝(エネルギー消費量や基質利用)、および食事を含めたエネルギーバランスの制御機構や変動要因に関する調査研究を行います。
- 健常者と有疾患者を対象としてエネルギー必要量に加えて、たんぱく質の必要量を評価しています。また、消化・吸収率の個人差を明らかにするとともに、消化・吸収率と関連する腸内細菌や代謝物を明らかにするために、調査研究を行っています。

(写真1)二重標識水法

(写真2)ヒューマンカロリメーター法
二重標識水法(Doubly Labeled Water method, DLW法)
DLW法は、主に自由生活環境下での総エネルギー消費量(Total Energy Expenditure, TEE)を評価するために用いられる安定同位体を利用した方法です。この方法は、重水素(²H)と重酸素(¹⁸O)でラベルされた水を摂取し、その後一定期間体内での同位体の減衰を測定することで、生成された二酸化炭素の量を推定します。
ヒューマンカロリメーター法(Whole-room indirect calorimeter)
代謝測定室に滞在することで、滞在時の酸素摂取量と二酸化炭素排出量を測定し、エネルギー消費量や基質燃焼量を推定する方法です。この方法では、室内の温度、湿度、空気の流量などが厳密に管理された上で、酸素と二酸化炭素の濃度変化を分析し、エネルギー消費を間接的に測定します。
【関連データベース等】
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