免疫老化プロジェクト
1.主要メンバー
プロジェクトリーダー | 山本 拓也 |
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プロジェクト研究員 | 高濱 正吉、鷲崎 彩夏 |
日本学術振興会特別研究員 | 野木森 拓人 |
特任研究員 | 西山 紋恵、升田 雄士、Buluke |
客員研究員 | 秋田 裕史、久保 千代美、佐藤 賢文、高橋 宜聖、 田中 聡、馬場 理也、松岡 悠美、横田 恭子、由雄 祥代、吉岡 靖雄、渡辺 玲、Victor Appay |
協力研究員 | 幾尾 真理子、勝部 諒、嘉陽 啓之、柴崎 衣音、菅原 ゆうこ、原 俊子、東口 公哉、藤原 千春、村上 弘大 |
技術補助員 | 池田 真美、位高 美香、片山 有紀 |
事務補助員 | 東 希 |
研修生 | 長束 佑太 Teerachate Nantakeeratipat |
2.研究目的・背景
当研究室では、ヒト臨床検体等の解析により、感染症、癌に対する防御効果、治療効果と相関する新たな免疫因子を見出し、その結果をもとに新規ワクチンや治療法開発に繋がる研究を行うことを目指しています。その上で、本邦で急速に進行している高齢会社会においては、特に「加齢に伴う免疫老化現象」を踏まえたトランスレーショナルリサーチを推進することが重要であると考えています。その理由としては、高齢患者では免疫老化現象が進行した場合、癌や感染症を併発するリスクが高くなっているという現状が挙げられます。また、例えばインフルエンザワクチンを始めとする様々な感染症に対するワクチンは、その効果が免疫老化現象のみられる高齢者では十分に得られないという報告が数多く存在しています。
そこで我々は、ヒトの免疫老化現象を再現し得る可能性の極めて高いモデルである霊長類サルモデルを用いて、最先端免疫細胞解析機器を駆使し、免疫老化現象を踏まえた創薬研究を行なっています。また霊長類サル検体とヒト臨床検体をside by sideで比較検討しながら、ヒト臨床応用に直結するような免疫学的解析系の構築、バイオマーカーの探索、ならびに新規予防、治療法の確立といった、世界に先駆ける挑戦的な研究を展開していくことを目指し研究を行なっています。
3.研究内容
(Work 1)「加齢に伴う免疫老化現象の解明を目指した研究」
ヒト臨床検体やヒトの免疫老化現象を再現する可能性がとても高い霊長類サルモデルを用いて、最先端免疫細胞解析機器を駆使し、免疫老化現象をテーマとした創薬研究を行なっています。詳しくはこちらをご覧ください。
- 免疫老化メカニズムの解明
- 霊長類モデルを用いた免疫老化現象のバイオマーカーの探索
(Work 2)「加齢に伴う免疫老化現象を踏まえた創薬研究」
ヒト臨床検体と動物モデルとしての霊長類サル検体をside by sideで比較検討しながら、ヒト臨床応用に直結するような免疫学的解析系の構築、バイオマーカーの探索、ならびに新規予防、治療法の確立などの展開を目指しています。詳しくはこちらをご覧ください。
◆ 感染症関連
- エイズ根治を目指した免疫療法の開発
- ユニバーサルインフルエザワクチンの開発
- 新規COVID-19ワクチン開発研究
- mRNA/saRNA ワクチン開発基盤の構築
- HTLV-1関連病態予測サロゲートマーカーの探索研究
◆ がん関連
- 膵がんをはじめとする難治性がんに対する新規がん免疫療法の開発
- functional cureを可能とするB型肝炎ウイルスに対する免疫学的研究
- メラノーマに対する新規がん免疫療法の開発
免疫老化プロジェクト
ウェブサイト | https://www.nibiohn.go.jp/immunosenescence/ |
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yamamotot2※nibiohn.go.jp (※を@に置き換えてください。) |