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政策・倫理研究室

1.主要メンバー

○研究リーダー部長併任 松山 晃文

2.研究目的・背景

ヒトゲノム研究やプロテオーム研究の発展により、ヒト疾患研究資源を利用した大規模研究を支える基盤整備(バイオバンク)の重要性が増しています。そのために、高品質の試料等の収集・保管・利用の技術的側面と政策・倫理的側面について、国際的な視点に立った枠組み整備が求められています。

その枠組みを考える際に、政策(Policy:方針、姿勢)を倫理(Ethics:倫理)に優先させる視点が重要であると考えています。というのは、政策とは「私たちはどのような世界に住みたいのか?」という根源的な疑問に応えるものであり、その方針(政策)に従って「私の今の行動」が「倫理」として初めて意味を持つからです。最初の「私たちはどのような世界に住みたいのか?」という問いを飛び越して「倫理」という言葉が一人歩きしている現状に対する反省を「政策・倫理研究室」という名称は表したいのです。
 米国国立ヒトゲノム研究所でも、ゲノム研究の課題を"Policy and Ethics"の観点からの調査研究を進めています(http://www.genome.gov/PolicyEthics/)。

本研究室は、医学・生物学研究を科学的に支えることを目的として、難病・疾患に係わるヒト研究資源と創薬モデル動物の円滑な利用枠組みについて検討し、それを実現するための制度設計や連携施策を提案し、普及させることを目的としています。その目的を達成するために、難病・疾患研究に資する研究資源の所在情報データベースの整備とそれに関する政策・倫理研究を行っています。

3.研究内容

I.国内、海外のバイオバンク事業の調査研究

難病・疾患研究資源の流通と利用における政策と倫理上の課題について、適切な研究資源の利用体制の構築と情報発信をするため、事例と枠組みの調査研究を実施しています。また今後の研究資源の所在データベース拡充を進めるために国内外のバイオバンクの動向に関する調査研究を行っています。

バイオバンクと研究資源の利用に関する米国と英国の報告書の翻訳版(HPで公開中)
バイオバンクと研究資源の利用に関する米国と英国の報告書の翻訳版(HPで公開中)

II.国立高度専門医療研究センターなどのネットワーク型バイオバンク構想

国立高度専門医療研究センター(NC)の連携についての政策・倫理的課題の調査研究を実施しています。今後はNC連携協議会に参加して、我々の成果を生かすことを計画中です。将来的に国立病院や大学などが保有するヒト疾患研究資源を継続的に供給できる体制構築を目指します。

III.厚生労働省の公開可能なデータベースのサポート

厚生労働省の疾患研究に資するデータベースの構築、維持、運用、利用に関して調べ、それを基礎にして、手始めに医薬基盤研究所が保有するデータベースの公開をサポートします。

ゲノム研究の理解促進のためのパンフレット
ゲノム研究の理解促進のためのパンフレット

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