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NMR施設の外部利用について

平成20年3月
平成20年6月 一部改定

1.趣旨

独立行政法人医薬基盤研究所(以下「基盤研」)が整備した高磁場(800MHz)核磁気共鳴(NMR)施設について、外部の企業等による研究を目的とする利用を受け入れ、医薬品開発等の促進を図ります。

2.外部利用の開始時期

平成20年4月1日
試行期間は平成20年4月1日から平成20年9月30日まで

3.利用者の対象

  1. 企業による利用(製薬企業、バイオベンチャー等)
  2. 研究機関による利用(産学連携、基盤研との共同研究等)

4.利用の形態

  1. 成果公開利用:NMR施設の利用成果を公表する
  2. 成果非公開利用:NMR施設の利用成果を公表しない

5.利用の内容

NMR測定:NMR装置により構造解析に必要なデータ測定を行います。
※事前の試料調製、測定後の構造決定等は、基盤研担当者とご相談いただきますようお願いします。

6.NMR施設利用の流れ

  1. 事前相談(利用内容、時期等の調整、利用に当たっての留意事項の説明等)
  2. NMR施設利用申請書(別紙1)提出(利用に当たっての誓約書(別紙2)も併せて提出)
  3. 利用決定(基盤研より許可書(別紙3)交付)
  4. NMR施設利用
  5. NMR利用状況確認書(別紙4)提出
  6. NMR利用料金支払い(請求日から30日以内)
  7. NMR施設利用報告書(別紙5)提出(利用後60日以内)(成果公開利用の場合)
  8. NMR施設利用報告書公開(利用報告会等)(成果公開利用の場合)

別紙1~6をダウンロードする[doc:80KB]

7.NMR施設の概要

  • NMR棟:RC造2F 延床面積:199m²
  • 装置名:AVANCEII800US2型

構成内訳

本装置は次の部分から構成されます。

  1. 超伝導磁石
  2. クーリング装置
  3. 分光計
  4. 高感度クライオNMR検出システム
    ・クライオクロープ
    ・冷却装置
    ・ヘリウムコンプレッサ
    ・ヘリウムコンプレッサ室外機
  5. クライオFIT LC-NMR-MSシステム
    ・LC-NMR-MS制御装置
    ・HPLCシステム
    ・LC-MSシステム
  6. オートサンプルチェンジャー
  7. コンピュータシステム
  8. 超安定型温度可変装置
  9. コンプレッサ
  10. 液体窒素再凝縮装置

主なスペック

  • 共鳴周波数:800.13MHz
  • LC-MSシステム(測定質量範囲:50~2200m/z及び200~4000m/z)
  • オートサンプルチェンジャー(セット可能な試料数:60サンプル)
  • 検出器(5mmlH観測13C、15N照射三重共鳴超高感度プローブ)
    感度 1H(0.1%EB):7600:1以上 13C(ASTM):700:1以上

8.NMR施設利用申込みに当たっての留意点(試行期間中も同様です)

  1. 利用時期
    利用に当たっての事前相談は随時受け付けますが、時期については基盤研内部での利用や他の利用決定者の利用時期をはずした日程で調整させていただきますので、利用者のご希望に添えない場合もございます。
  2. NMR施設利用申込書及び誓約書の提出
    利用者はNMR施設の利用申込書(別紙1)とともに利用に当たっての誓約書(別紙2)を提出していただきます。
  3. 知的財産の帰属
    利用者がNMR施設を利用することにより生じた知的財産権は利用者に帰属します。但し、基盤研と共同研究等を行っている企業・研究機関の研究者等が当該共同研究等の一環として利用する場合は、当該共同研究等の契約における知的財産権の帰属の定めるところによります。
  4. 生命倫理及び安全の確保
    生命倫理及び安全の確保に関して、利用者が所属する企業・研究機関等の長等の承認・届出・確認等が必要な利用課題については、必ず事前に所定の手続を行っておいて下さい
  5. 人権及び利益保護への配慮
    利用課題において、相手方の同意・協力や社会的コンセンサスを必要とする研究開発・調査等を含む場合は、人権及び利益の保護の取り扱いについて、必ず事前に適切な対応を行っておいて下さい。
  6. 欠格事項
    利用申込者が次の何れかに該当する場合は、利用の対象から除外され、利用の決定が取り消されます。
    ア 利用課題が反社会的な目的である場
    イ 過去(3ヵ年以内)にNMR施設利用において、虚偽の申請、不正な利用、料金未払いを行ったもの
  7. 成果の公開
    成果公開利用(4-1)の場合は、NMR施設を利用して得られた解析結果及び成果を、利用終了日より60日以内に利用報告書として基盤研に提出いただきます。
    この利用報告書は公開とし、基盤研のHP等で公表いたします。但し、利用者の知的財産権取得等の理由により公開の延期を希望し、所定の手続にて基盤研がそれを認めた場合には、最大2年間利用報告書作成を延期することができます。
    また、NMR施設のPRや利用促進のため、利用報告会の開催等について別途ご相談させていただくことがあります。
  8. 研修
    利用者は本NMR施設の操作等について理解されていることが必要ですので、事前に利用者のための研修等を受けていただくことをお願いすることがあります。
  9. その他
    成果非公開利用で秘密保持等の契約が必要な場合は、事前にご相談下さい。

9.NMR施設利用料金

NMR施設利用料金についてはこちらをご覧下さい

※試行期間中は利用料を徴収いたしません。( 但し消耗品等が必要となった場合は、実費徴収させていただきます。)

10.お問い合わせ先

NMR施設の利用に関するお問い合わせは下記までお願いします。

連絡先

〒567-0085 大阪府茨木市彩都あさぎ7丁目6番8号
独立行政法人医薬基盤研究所 共用機器実験室
電話: 072-641-9888
FAX: 072-639-7013
NMR棟: 072-639-7011
E-mail: proj11(アットマーク)nibio.go.jp

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