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お知らせ

京都大学山中伸弥先生が2012年ノーベル医学・生理学賞を受賞されました!

2012年10月 9日

          京都大学iPS細胞研究所 山中伸弥教授のノーベル賞受賞に対するコメント

 この度、京都大学の山中伸弥先生が、2012年ノーベル医学・生理学賞を受賞されましたこと、誠に喜ばしく心よりお祝い申し上げます。
 これも偏に山中先生のたゆまぬ精進と真理への探求心、何事にも正面から向き合われる誠実なお人柄のたまものであると思います。
 山中先生と当研究所との関わりは6年前に遡り、優れた基礎研究を積極的に支援する当研究所の「保健医療分野における基礎研究推進事業」において、当時、ヒト細胞のみならず動物細胞においても未だ確立されていなかった人工万能幹細胞(後にiPS細胞と命名)の創薬に関する山中先生の研究課題※を、平成18年にいち早く採択させていただいたことがきっかけです。

※人工万能幹細胞の創薬および再生医療への応用(主任研究者:山中伸弥・京都大学教授)

 その後、平成19年11月に、ヒトiPS細胞の樹立成功という未曾有の発明が成し遂げられ、以降、当研究所も「iPS細胞を用いた創薬基盤研究」を重点分野に位置づけ、山中先生との共同研究をさせていただくとともに、先生の研究成果を更に発展させるお手伝いをするため、研究基盤(資源)として当研究所で培養したiPS細胞株を全国の研究者に配布させていただく事業を行っております。
 また、平成20年度の国のスーパー特区(先端医療開発特区)においては、当研究所が代表を務める研究プロジェクト(ヒトiPS細胞を用いた新規in vitro 毒性評価系の構築)がiPS細胞の分野から、山中先生の研究プロジェクト(iPS細胞医療応用加速化プロジェクト)とともに採択され、2つのスーパー特区研究が連携して日本のiPS細胞研究を先導していくこととなりました。
 これからは、iPS細胞を応用した創薬や再生医療の実用化を進めていく段階を迎えますが、山中先生におかれましては、是非お体を大切にしていただいて、今後とも日本と世界の研究者・研究機関をご指導・ご支援いただきますようお願いいたします。

平成24年10月9日
独立行政法人医薬基盤研究所
理事長 山西 弘一
                                照会先:独立行政法人医薬基盤研究所
                                大阪府茨木市彩都あさぎ7-6-8
                                戦略企画部  電話:072-641-9832

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