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お知らせ

カニクイザルの全ゲノムを解読 〜霊長類疾患モデルへ大きく前進〜

2012年8月 2日

 当研究所ではカニクイザルの全ゲノムを解読し、論文発表しました。これは、創薬・疾患研究における霊長類疾患モデルの確立に重要なステップとなります。

 独立行政法人医薬基盤研究所の坂手龍一研究員(難病資源研究室、研究サブリーダー:高橋一朗)らは、京都大学霊長類研究所、国立遺伝学研究所との共同で、本研究所霊長類医科学研究センターで飼育されているカニクイザルのオス個体の全ゲノムを解読しました。この度、その研究成果がGenome Biology誌の最新号(Vol. 13 Issue 7, 2012)に掲載されましたのでお知らせします。

 ヒト疾患のモデル動物には、ヒトと最も近縁な霊長類が最適です。高橋らは、8年前よりカニクイザルの多様な組織の発現遺伝子の解読(12万以上の完全長cDNAクローンの蓄積と解読)を行い、ヒト疾患遺伝子と対応づけたデータベース(QFbase)の構築を行ってきました。この度、次世代シークエンサーにより世界で初めてマレーシア産カニクイザルの全ゲノムを解読しました。今後、このゲノム配列がリファレンスとして、これまで蓄積してきた完全長cDNAとともに、創薬・疾患研究に幅広く活用されることが期待されます。

詳細はこちらをご覧下さい(PDF)。 

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