医学・生命科学データベースの一括横断検索サイト"Sagace"を公開しました！！

2012年3月30日

　独立行政法人医薬基盤研究所の水口賢司プロジェクトリーダー（バイオインフォマティクスプロジェクト）らは、国内の医学・生命科学分野のデータベースを一括横断検索できる検索サイト"Sagace"（サガス；フランス語で「鋭い、的確な」）を公開しました（http://sagace.nibio.go.jp）。
　Sagaceは創薬・疾患研究をサポートする目的で開発された検索サイトです。Sagaceを使うことで研究者は、特定の遺伝子やタンパク質のデータを探したり、実験に利用する細胞株や実験動物のような生物資源を探したりなど、研究に必要な情報に効率的にアクセスすることができます。また一般の方も、関心のある疾患や医薬品などの情報を容易に探すことができます。
＜Sagaceのトップ画面＞
＜「リソソーム病」での検索結果＞

　創薬・疾患研究に必要な情報は数多くのデータベースに散在しています。研究者が必要な情報を得るためには、それらのデータベースを一つずつ検索する必要があり、手間がかかります。そこで私たちは、数多くのデータベースをまとめて横断検索できる検索サイトとしてSagaceを開発しました。
　一般の検索サイトとは異なり、Sagaceでは検索対象として国内の約300の創薬・疾患研究に関連するデータベースを選別・分類しています。また、膨大な検索結果からの絞り込みを効果的に行うための工夫を施しています。これらの工夫により、研究者は数多くの医学・生命科学データベースから自身の研究に必要な情報を効率よく得て、研究に活用することができます。Sagaceは医学・生命科学分野の研究者をサポートする強力なツールとなることが期待されます。

※詳しい説明はこちらをご覧下さい：http://sagace.nibio.go.jp/about.html
※Sagaceはすべて無料でお使い頂けます。
※本研究はJSTバイオサイエンスデータベースセンター（NBDC）との共同研究による支援を受けたものです。医薬基盤研究所はこれまで、医薬基盤研究所内のデータベース統合化の試みとして横断検索システムを構築・公開していました（http://alldbs.nibio.go.jp/）。この度、NBDCとの共同研究によって、NBDCの横断検索システムとの相互運用が可能となりました。これにより、Sagaceを用いて多くの医学・生命科学データベースの検索をすることが可能となりました。

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