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お知らせ

医薬基盤研究所の研究成果が商品化されます!!―ハトムギ新品種「北のはと」を利用した薬用化粧水ー

2011年4月15日

 独立行政法人医薬基盤研究所(以下「基盤研」という。)の薬用植物資源研究センターは、薬用植物に関する国内唯一の総合研究センターとして、国内3カ所の研究部(筑波、北海道、種子島)で植生に応じた4000種類を超える種・系統の薬用植物を栽培・保管するとともに、各種薬用植物の研究開発・栽培・指導等を行ってきたところです。
 この度、薬用植物資源研究センター北海道研究部の柴田敏郎研究リーダーらが開発した、ハトムギ新品種「北のはと」を利用した薬用化粧水が、この度企業から商品化されることになりましたので、お知らせいたします。
基盤研では、今後とも、薬用植物の研究成果を利用した実用化の取り組みを引き続き進めて参ります。


                       記

 
■商品名 アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル(4月18日販売開始)

■利用した薬用植物
ハトムギ新品種「北のはと」(品種登録番号第15003号 平成19年3月15日)

この品種は、北海道士別市の在来系統から選抜して育成されたもので、草丈が短、柱頭色が濃赤紫、育成地(北海道名寄市)における成熟期が早の食用及び薬用向きの糯品種です。
柴田研究リーダーらが、北海道士別市在住の農家から在来系統を導入し、以後、集団育種法により固定を図りながら特性の調査を継続し、15年にその特性が安定していることを確認して育成を完了しました。
ハトムギは元来アジアの温帯から熱帯地域に生息しますが、柴田研究リーダーらは、北海道北部地域のような寒冷地でも栽培可能な新品種「北のはと」を開発しました。
「北のはと」の特徴としては、安全性の高い「高付加価値型」かつ大規模機械化栽培が可能な「低栽培コスト」のハトムギであり、北海道で無農薬・大規模機械化栽培の実用化を目指した取り組みを進めてまいりました。
平成20年に、国産生薬㈱が「北のはと」の利用権を取得して、これまでに農協等の協力を得て、北海道名寄市、士別市等で大規模な実証栽培試験を行ってきました。

■アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャルとは
1974年から発売されているロングセラーの化粧水。従来からハトムギエキスを配合し、肌あれやニキビ予防などに悩む多くの女性に支持されていましたが、このたび「北のはと」を採用し新たな商品として発売されます。

■ 「北のはと」を利用した商品化の状況
 大手メーカー,大学ベンチャー企業から次の製品が販売されています。また、名寄市では「北のはと」を使った薬膳弁当が販売され人気を博するなど、地元の産業振興や地域おこし等にも多大な貢献を果たしました。

○ハトムギの種子「ヨクイニン」
○精白時の副産物「ヌカ」を使った石鹸 「雪のはと」
○サプリメント「BIOREX」

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