医薬基盤研究所(NIBIO)のお知らせ
核輸送因子インポーティンα1の新たな機能の発見
2016年3月29日
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の細胞核輸送ダイナミクスプロジェクトの山田幸司研究員と岡正啓プロジェクトリーダー、宮本洋一サブプロジェクトリーダー、米田悦啓理事長・研究所長らは、免疫シグナルプロジェクト 仲哲治シニアプロジェクトリーダー、プロテオームプロジェクト 朝長毅プロジェクトリーダーらとの共同研究によって、核輸送因子であるインポーティンα1の癌細胞における新しい機能を発見しました。この研究成果が英科学誌Scientific Reports電子版に掲載されましたので、お知らせいたします。
この成果は、基礎的な生命科学研究の発展のみならず、新たながんの標的として、診断や生物学的製剤の開発に応用されることが期待されます。
本研究は、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「動的クロマチン構造と機能」(領域代表者:早稲田大学 胡桃坂仁志)の支援を受けて行われました。
【論文タイトル】:Cell surface localization of importin α1/KPNA2 affects cancer cell proliferation by regulating FGF1 signalling
【掲載誌】:「Scientific Reports」(2016;6:21410)
【研究に関する問い合わせ先】
岡 正啓(OKA Masahiro)
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
細胞核輸送ダイナミクスプロジェクトリーダー
〒567-0085
大阪府茨木市彩都あさぎ7-6-8
電話:072-641-9012(内線2401)
E-mail: moka@nibiohn.go.jp