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栄養療法研究室

  エネルギーの過剰摂取、特に脂肪摂取量の増大は、糖尿病や肥満の主要な原因の1つです。しかし生理的な濃度の遊離脂肪酸は、インスリン分泌に必須であり、短期的にはむしろグルコース応答性のインスリン分泌を増加させます。一方これが長期間となり、膵β細胞に中性脂肪が蓄積するとインスリン分泌が低下してきます。また同じ摂取カロリー量であっても脂質は糖質や蛋白質に比し、肥満になりやすいことが報告されております。
  そこでこの研究室では、遺伝子操作によって作製した糖尿病モデル動物やインスリン抵抗性モデル動物、肥満モデル動物に種々の栄養素組成の餌を投与してインスリン分泌や耐糖能、インスリン抵抗性、肥満などに与える影響を検討し、栄養素・エネルギー比率からみた生活習慣病予防のための最適な栄養療法を確立することにより臨床応用に道を開くことを目的としています。



  • 2020年10月1日更新