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日本の農村部における食品および栄養素等摂取量の個人内・個人間変動

目的 生活習慣病に関する予防医学では、食事と疾病のリスクとの関連をあきらかにすることが中心となる。長期間の平均的な摂取量を個人レベルで把握する必要がある。食物摂取の変動に関係する主な要因は、同一個人における日間変動である。そこで今回、栄養調査を行い、食品および栄養素等摂取における変動要因の個人内変動個人間変動の寄与程度を測定して評価を行った。
方法 宮城県農村部において、男性(45−77歳)59人、女性(47−76歳)60人を対象として、連続3日間の秤量記録法による食事調査を、1996年11月から1997年9月の間、季節を変えて4回、合計12日間行なった。男女別に、15栄養素等摂取量と16食品群別摂取量の総変動を、個人内変動と個人間変動の二つの要因に分割して統計解析を行なった。
結果 栄養素等摂取量における総変動に対する個人内分散/個人間分散比は、男性87%(13/15)、女性100%(15/15)で、個人内変動のほうが大きかった。レチノールが最も大きく(男性52.9、女性∞)、炭水化物が最も小さかった(男性0.8、女性1.5)(→表1)。食品群別摂取量においても個人内変動が大きく、男性88%(14/16)、女性94%(15/16)であった。最も低かった食品群は穀類(男性0.6、女性0.9)であった(→表2)。
結論 今回の結果は、栄養素等および食品群別摂取量において、おおむね個人内変動のほうが個人間変動より大きいという欧米での同様の研究と一致した。
出典 Inter- and Intra-individual variation of food and nutrient consumption in rural Japanese population. European Journal of Clinical Nutrition 1999; 52, 781-785.
著者、
所属
K Ogawa, Y Tsubono, Y Nishino, Y Watanabe, T Ohkubo et al
Abstract Abstract

〔要約作成者:草間かおる〕

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