2022.8.10
, EurekAlert より:
最近発表されたランダム化臨床試験で、12か月の施設内有酸素運動およびレジスタンス運動プログラムが、慢性腎疾患(CKD)ステージG3b-4で高レベルの併存疾患のある55歳以上の成人の身体機能を改善したことが明らかになった。米国タフツ医療センターなどによる報告。
CKDステージG3b-4で併存疾患のレベルが高い55歳以上の成人は、センターでの有酸素運動とレジスタンス運動の12か月プログラムは安全で実行可能であり、対照群(健康教育)と比較して、身体能力の検証済みの客観的尺度によって定量化された最大下の歩行と可動性の改善が見られた。
運動群は、健康教育群と比較して、6か月後に測定された有酸素運動能力も改善したが、この差は12か月までは維持されなかった。
血圧、脂質、腎機能、BMIなどの心血管リスクの二次的結果には影響がみられなかった。その原因としては、統計的検出力が不十分であったか、これらのリスク因子に対する運動トレーニングプログラムの効果の真の欠如か、あるいは医学療法のランダム化後の変化が考えられるという。
同様の介入の試験と比較して、週3回の運動療法への順守は、特に最初の6か月の介入期間では中程度に高かったが、次の6か月の介入期間では、週に1回の自宅での運動のオプションにもかかわらず、低下した。
出典は『米国腎臓病雑誌』。 (論文要旨)
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