2022.8.1
, EurekAlert より:
組織立ったスポーツを続けていた子どもは、大人になってから課題を克服するのに役立つ「情熱と忍耐力」が育まれやすいという。米オハイオ州立大学が4千人あまりを対象に行った研究から。
子供の頃に、組織化されたスポーツ(指導者や審判がおり、決まったルールに従って行うスポーツ)をしていた人は、これらを未経験または途中で辞めた人よりも、情熱と忍耐力の両方が高レベルな人が多いようだ。
この結果は、子供たちがスポーツで学んだ教訓は、成長した後も人生にプラスの影響を与え続ける可能性を示唆している。
「スポーツに参加する子供たちは、新しいスキルを学び、課題を克服し、再挑戦すべく失敗から立ち直るときに、苦労することがどのようなものかを学びます」と筆頭著者のノスナグル氏は述べている。
しかし、子供時代にこのような経験が無い大人も失望する必要はないようだ。この研究では、過去1年間にスポーツに参加していた大人は過去のスポーツ経験に関わらず、より高いレベルの情熱と忍耐力を示したとのこと。 このことから研究者のノエスター氏は、人生のさまざまな時点で情熱と忍耐力は育まれるとともに、おそらく失う可能性もあることを示唆しているととしている。
「スポーツは、一生懸命励み、練習し、真剣に取り組むことができる社会における貴重な場所を提供しますが、ある範囲内のことであり、現実の生活でもありません。通常、スポーツは生活とは別の領域と見なされ、スポーツとの境界は広範囲で極端なものではないのです」。しかし、グリット(情熱と忍耐力)の構築など、スポーツで学んだり実践したりするレッスンを受講することで、スポーツ以外の生活に非常に役立つ方法で適用ができるのです。」
出典は『レジャー科学』。 (論文要旨)
|