2022.7.19
, EurekAlert より:
暴飲する中程度の飲酒者は、同じ量をトータルで飲んでいても暴飲しない人に比べて、飲酒問題を発症するリスクが大幅に高い。米国テキサス大学からの研究報告。
研究チームは、米国の中高年能力開発(Midlife Development)研究の2つの波から30歳以上の1,229名の現行の飲酒者を対象に、9年間のタイムラグをおいて2回調査(2004-2015)を実施した。
その結果、平均的な飲酒量とは関係なく、暴飲(binge drinking)は、飲酒問題の数のほぼ3倍の増加と、9年後の飲酒問題の数の40%増加に関連することが明らかになったという。中程度の飲酒者において、暴飲は現行の複数の飲酒問題の5倍近い増加と9年後の複数の飲酒問題の2倍以上の増加と関連がみられた。
「これが意味しているのは、毎日1杯飲む人よりも、土曜の夜にだけ7杯飲む人のほうがリスクが高いということです」と筆頭著者のチャールズ・ホラハン博士は述べている。
「成人における暴飲はしばしば公衆衛生の網の目を潜り抜けます」と博士は述べている。「それは、中程度の平均飲酒者において起こるからです。本研究結果は、中程度の平均飲酒者を高リスクだが少数の大量飲酒者に加えて介入の対象にしていく必要性のあることを示唆しています。」
出典は『米国予防医学雑誌』。 (論文要旨)
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