2022.7.14
, EurekAlert より:
高レベルの身体活動が、死亡リスクに対する貧しい食生活の悪影響を打ち消すことはないようだ、という豪州シドニー大学からの研究報告。高レベルの身体活動と高品質の食事の両方を持っている参加者が死亡のリスクが最も低かった。
研究チームは、英国バイオバンクに登録された英国成人の大規模データ(346,627人)を使用して、すべての死因、心血管疾患、およびがんによる死亡率に及ぼす食事と身体活動の独立した効果を検討した。
高品質の食事には、毎日少なくとも5ポーションの果物と野菜、週に2ポーションの魚が含まれ、赤肉、特に加工肉の摂取量は少なかった。
解析の結果、高レベルの身体活動と高品質の食事をした人は、貧しい食事で身体的に不活動の人に比べて、全ての死因による死亡リスクが17%、心血管疾患による死亡リスクが19%、いくつかのがんによる死亡リスクが27%低いことが明らかになったという。
身体活動と食事の質の間に付加的または相乗的な相互作用は観察されなかった、と研究チームは述べている。
「定期的な身体活動と健康的な食事の両方が、健康と長寿を促進する上で重要な役割を果たします。一部の人々は、高レベルの運動で貧しい食生活の影響を相殺したり、高品質の食事で低身体活動の影響を相殺したりできると考えるかもしれませんが、残念ながら我々のデータはそうではないことを示しています」と筆頭著者のメロディ・ディング准教授はコメントしている。
出典は『英国スポーツ医学雑誌』。 (論文要旨)
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