2022.7.4
, EurekAlert より:
哺乳類の肉や加工肉、砂糖、精製された穀物や炭水化物が多い西洋型の食事が大腸がんのリスクを上昇させるのには、特定の腸内細菌が介在していることが示された。米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院の研究。
本研究では全米の前向きコホート研究2つ、併せて134,000人以上のデータを調べた。また1,000以上の大腸がん患者の大腸菌株のDNAと食事傾向を分析した。
チームは、ポリケチドシンターゼ(pks)として知られる特徴的なゲノムアイランドを保有する細菌株を探した。pksは、ヒト細胞に突然変異を引き起こすことが示されている酵素をコードする。全体的にみると、西洋型食生活は大量のpksを保有する大腸菌と大腸腫瘍の併存に関連しており、一方で腫瘍の無い場合はpksを持つ大腸菌はほとんど、または全く存在しないことを発見した。
「これらの発見は、西洋式の食事がpksを保有する大腸菌への影響を通じて大腸がんのリスクを高めるという私たちの仮説を支持しています」と責任著者である荻野周史博士は述べている。「これは、がんにおいて西洋型食生活を特定の病原菌と関連付ける最初の研究です。私たちの次の問題は、西洋型の食事と生活習慣のどの要素が、この細菌種を含む大腸がんに関連しているのかということです。」
出典は『胃腸病学』。 (論文要旨)
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